スーパーやショッピング中、何気なく続けている動作が首に影響を与えていることがあります。買い物かごを片手に持って歩いたり、商品を探すために前かがみになったり……これらが積み重なることで、首や肩まわりが硬くなりやすいのです。
特に片手で重いかごを持つと、体が左右どちらかに傾きやすくなり、そのバランスをとろうとして首や肩の筋肉が余計に緊張します。また、棚の下段の商品を覗き込むときの前傾姿勢も、首を前に突き出した状態を作り、負担を増やしてしまいます。
さらに、買い物リストやスマホを片手で確認しながら移動するのも要注意。画面を見ようと首を下げることで、頭の重みがそのまま首にのしかかります。買い物の時間は短くても、週に数回積み重なれば慢性的な首のだるさにつながるのです。
対策はシンプルです。かごはできるだけ両手を使って持つか、カートを活用すること。商品を見るときは腰を軽く曲げて視線を落とすようにすれば、首の前傾を減らせます。また、レジ待ちの間に軽く肩を回したり、首を後ろに伸ばすだけでも緊張は和らぎます。
何気ない買い物の時間も、首には意外な負担の連続です。小さな工夫を重ねるだけで、買い物後の「どっとくる疲れ」を防げるかもしれません。次の買い物から、首にやさしい習慣を取り入れてみてください。