読書の姿勢、首に意外な負担をかけています

お気に入りの本を手に、ソファやベッドでゆったり読書。
リラックスしているはずなのに、読み終わる頃には首や肩が重い…そんな経験はありませんか?

その原因は、読書中の首の角度にあります。人は本やスマホ、タブレットを読むとき、自然と顔を前に傾けがちです。この角度が15度を超えると、首にかかる負担は頭の重さの約2倍に。長時間続ければ、筋肉や靭帯に疲労が蓄積していきます。

さらに、ベッドで横になりながらの読書は、首をねじったまま固める姿勢になりやすく、片側だけに強い負担がかかります。これが慢性的な首こりや頭痛、場合によっては腕のしびれの原因になることもあります。

対策としては、本の高さを目線に合わせることが大切です。膝の上にクッションを置き、その上に本を乗せれば、自然と首が前に傾く角度を減らせます。また、30分に1回は首を回したり、肩をすくめて力を抜くなど、小さな休憩を入れるのも効果的です。

「本を読むのは心の栄養」と言われますが、その時間が首の健康を奪ってしまってはもったいないもの。
次の読書時間は、首にもやさしい姿勢で楽しんでみませんか?