スマホやタブレットで動画を見るとき、つい横になって見てしまう…という方、多いのではないでしょうか。リラックスしているつもりでも、その姿勢は首に大きな負担をかけています。
特に仰向けで枕を高めにして頭を起こした状態や、横向きで頭を手で支えながら画面を覗く姿勢は、首の自然なカーブ(生理的前弯)を崩し、首周囲の筋肉や靭帯を長時間引っ張ります。この状態が続くと、首のこりや痛みだけでなく、肩や背中の張り、頭痛の原因になることも。
さらに長時間の片側負荷は、筋肉のバランスを崩し、首の回旋や傾ける動作のしづらさに繋がります。整体の現場でも、原因を聞くと「夜、ベッドで動画を観てました」という声は少なくありません。
対策としては、動画を観るときはできるだけ座って画面を目線の高さに近づけること。どうしても横になって観たい場合は、枕を低くして首の角度を極力フラットに保つのがポイントです。
首は毎日使い続ける大切な関節。小さな習慣の見直しが、将来の不調予防にもつながります。首の違和感が長引く場合は、早めのケアが大切です。