よく質の良い睡眠の大切さは聞くけれど、実際になぜ必要なのか、その具体的な理由を知っていますか?今回は睡眠不足がなぜ全身の硬直につながるのかについてお話ししましょう。

まず、良い睡眠は自律神経のバランスを整える上で非常に重要な役割を持っています。自律神経は、私たちが意識しなくても体の様々な機能をコントロールしている神経系で、交感神経と副交感神経の二つのバランスで成り立っています。交感神経は「活動する時」に優位になり、副交感神経は「休息する時」に優位になるのです。
良質な睡眠を取ることで、副交感神経が優位となり、体はリラックスし、筋肉の緊張がほぐれます。しかし、睡眠不足が続くと交感神経が優位な状態が長引き、筋肉が常に緊張した状態を保とうとするため、全身が硬くなってしまうのです。
さらに、睡眠不足はストレスホルモンの一つであるコルチゾールの分泌を増やします。コルチゾールは元々、体を守るために重要な役割を果たしていますが、分泌が多くなりすぎると筋肉の緊張を引き起こし、それが硬直につながることもあります。
では、どうすれば睡眠不足による全身の硬直を防げるのでしょうか?以下のポイントを実践してみてください。
- 規則正しい睡眠スケジュールを心がける:毎日同じ時間にベッドに入り、同じ時間に起きることで体内時計を整えましょう。
- リラックスタイムを持つ:寝る前にリラックスできる時間を持ち、読書や軽いストレッチなどで心身ともに落ち着かせます。
- カフェインの摂取に注意:午後遅い時間のカフェイン摂取は避け、睡眠の質を高めましょう。
- 睡眠環境を整える:寝室を暗く静かにし、快適な寝具を用意して寝心地を良くしましょう。
夜寝付きが悪い場合は首こりが原因かもしれません。首こりでお悩みの方は一度ご相談ください。